生命の音を聴いた日。
煌めくストーンの深い表情をあじわい、魂のたしなみ方をお伝えしています、ストーンコンシェルジュよりこです。
こうして文章にしてしまうと、想いが伝わり切るのかわかりませんが、
生命について身体の奥から震えた時間についてお伝えします。
パステルアート作品を描く友人が公演会をするというので
9/16 伺った東京北区のとあるプライベートサロン。
中に入ると、気品ある上質なインテリアに囲まれた空間。
公演はピアノの音色に合わせて、パステルアート作品を仕上げるライブパフォーマンスから始まり、
パステルアート作品のワンフレーズひとり語り、オリジナル台本の弾き語り‥。
演目が始まってパステルアートのパフォーマンスに目をやると、
ピアノの音が遠のく気がして目を閉じて聴いてみる。
するとピアノの音と紙をなでるパステルを描く音が聴こえてきて。
気がつけば作品が仕上がってました。
ピアノの音、パステルアートの言葉の音、その奥にある想いの音とが
パフォーマーのおふたりの気持ちのバロメーターで大きく揺れて会場全体に響いてるようでした。
ピアノを奏でられた上岡由美子さんは30代の頃に大病をされて、
全ての記憶を無くし大切に向き合ってこられたピアノの事も、
ご家族の事も分からなくなってしまったそうです。
ピアノがなぜ家にあるのかすら思った、とか。
そんな切ないことって起こりうるんですね。
ストイックに対峙してきた音楽の、
そのパートナー的なピアノが目の前にあっても感情が湧かないなんて‥‥、
考えられない。
何より音楽に生きてきた由美子さんを
ずっと側で見守ってきたご家族の心境って、どんなものだったんだろうかと。
それから何年かかけて社会復帰を果たされる由美子さんですが、それでも音楽からは離れたまま。
音楽と再会したきっかけは
何気なく耳にしたラ(A)の音。
私もラの音って何?ってなったんですが、
よくオーケストラが全体チューニングするときに合わせる音がありますでしょ?その音なんだそうです。
その周波数がきっと本来の由美子さんと音楽を結びつけてくれたんだろうな。
それを機に音楽活動を再開するまでにも多々お有りだったんだろうけれど、
パステルアートのパフォーマー木村裕子さんは、
長く保育に携われ子供の目線で、大人たちに想いを伝える活動をされています。
第一声、「本当に子供が大好きで‥」と話された裕子さん。
そうなんだーってその時は言葉尻を追いかけてましたけど。
由美子さんのピアノに合わせて、子供の想いを朗読された時、
その言葉に託した想いの強さが大き過ぎて、私の中での認識が変わる。
伝わって涙される方も多かったです。
※公演会作品より
子供だから知ってる目線でもなく、人が人に伝えたい想いってこんなにも力強いんだって。
そんな裕子さんと由美子さんがこれから育てていかれたい活動、「生命の語り」は。
突如として生命の危機に遭われた裕子さんのご主人と裕子さんとの実話エピソードを台本に、ピアノと語りの弾き語り。
助かった生命に感謝したかと思えば、その先の不安やもどかしさが勝ってしまう瞬間のジレンマ。
救急車で搬送されるシーンから始まり、手術や手術後の心の変化がリアルなまでに語られた。
人というのは欲張りで、昨日までの感謝や感動を今日になると忘れてしまう。
生命は永遠でなく、限られたものだからこそ
その使い方、生き方を顧みるべきではないのか?
名残惜しいまでに会場を跡にする人たち。
受け取った想いの分だけ離れ難い。
大切なものとは何かと向き合った由美子さん、裕子さんがつくりあげた空間は
愛に溢れるものでした。
由美子さん、裕子さんは生命の語りの台本となるエピソードを募集されておられます。
あなたご自身や大切な方の生命にまつわるエピソードがございましたら、こちらへ。
アトリエ ヴィーヴィル「生命の語りエピソード」
yumiko.sdd@gmail.com